つみたてNISA 自分で銘柄を選ぶための考え方

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 iDeCo・NISAの活用 

先日、つみたてNISA銘柄の選び方という記事を書きました。

まずは自分の投資方針を決めることが大切で、あとはある程度規模・実績のあるファンドを選べば良いのでは(どれを買っても大きな問題はないよ)という内容なのですが、やっぱり、たわらノーロードが良いのか?、それともeMAXIS Slimが良いのか?という、具体的な銘柄が気になる方が多いようで質問のコメントを頂いています。

何にどのような割合で投資するかはご自身で考えて十分納得できるものに投資するしかありません。

と、言いたいところですが、銘柄選定に悩む気持ちも良くわかります。

私だったらこういうポイントをチェックして銘柄を選ぶという方法を、つみたてNISAの先進国株式クラスを例に紹介します。

つみたてNISA銘柄の選び方
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まずはつみたてNISA対象商品を確認

つみたてNISAの対象商品は6,000からあるファンドのうち金融庁が個人がコツコツとつみたてで資産形成するのに向いていると厳選したものです。

対象となっているファンドは金融庁のサイトで最新情報が確認できます。

参照金融庁:つみたてNISAの対象商品

つみたてNISA対象商品届出一覧(対象資産別)(PDF)というファイルを見ると「指定インデックス投資信託」が現在126本、「指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等)」が15本ラインアップされています。

さらに「指定インデックス投資信託」は「単一指数(株式型)」と「複数指数(バランス型)」に分けられていますが、つみたてNISAの中だけで分散投資を考える場合はバランス型(バランスファンド)を選ぶ手があります。

関連バランスファンドの記事一覧

今回は「単一指数(株式型)」を見ていきましょう。

投資対象指数の違いを知る

つみたてNISAの対象ファンドのうち、海外型は以下の株式指数(インデックス)を投資対象にしています。

  • MSCI ACWI Index
  • FTSE Global All Cap Index
  • MSCI World Index(MSCIコクサイ・インデックス)
  • FTSE Developed All Cap Index
  • S&P500
  • CRSP U.S. Total Market Index
  • MSCI Emerging Markets Index
  • FTSE Emerging Index
  • FTSE RAFI Emerging Index

MSCIとかFTSEというのは、指数を設定している会社名で、それぞれどういう国を含むか、どういう銘柄を含むか、指数の定義が異なっています。

先進国株式の代表的な指数は「MSCI World Index ex JAPAN(MSCIコクサイ・インデックス)」でMSCI社が定義する先進国23か国から日本を除く22か国で構成されています。大型株・中型株1,328銘柄(2018年1月現在)が時価総額順に組み込まれています。

指数の定義についてはMSCIのサイトに行けば最新のFact Sheetを確認する事ができます。

参照MSCI Kokusai Index Fact Sheet

国別では米国株の比率が最も高く65%、次いでイギリス7.1%、フランス4.4%、ドイツ4.1%、カナダ3.7%となっています。

構成銘柄は、アップル(2.2%)、マイクロソフト(1.8%)、アマゾン(1.5%)、フェースブック(1.1%)、JPモルガン(1.1%)、ジョンソン&ジョンソン(1.0%)と世界のトップカンパニーが並んでいます。

これら世界の先進国を丸ごと買ってしまおうというのが、MSCIコクサイ・インデックスです。

どの指数に投資するのが良いかは一概に言えません。
世界の株式時価総額に合わせて、日本株や新興国も含めて小型株から大型株まで全世界株を買いたい人はMSCI ACWI Index(オール・カントリー・ワールド・インデックス)を選べば良いですし、米国株だけで十分という人はS&P500指数を選んでも良いでしょう。

つみたて銘柄を選ぶ目安

インデックスファンドでは指数へしっかり連動するファンドが良いファンドですが、微妙な上振れ下振れは当然おこります。

どのファンドが良いかをできるだけ事前に選ぶためのポイントとしては、以下の3点が挙げられます。

1.コストが低い事
2.マザーファンドも含め、純資産規模が大きい事

3.1年以上の運用実績があり運用報告書が確認できる事

コストは確実に投資家の手元へのリターンを下げるので、特に長期投資ではコストにこだわる事は重要です。現在の先進国株式クラスでは信託報酬率は年率0.2%前後が目安です。

また、純資産規模が大きいほどスケールメリットで実際の運用に関わるコストが下がると考えられますし、全体資産に対する日々の資金の流出入の影響が小さくなるので運用が安定します。途中償還されてしまう可能性も低くなります。

個々のファンドの規模としては最低30億円が一応目安となると思いますが、実際には直接の投資先であるマザーファンドの規模が重要となります。
年金運用などで安定的に資金流入があるファンドと同じマザーファンドが理想的です(数千億円規模のもの)。

あとは、基本的には最低1年の運用実績があるファンド(運用報告書が確認できるファンド)が良いでしょう。

私はたわらノーロード先進国株式をつみたてNISA口座でつみたてていますが、上記の条件を満たせばあとは好みの問題です。

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MSCIコクサイ・インデックスを対象としたファンドの比較

MSCIコクサイ・インデックスを対象としたファンドは現在15銘柄がつみたてNISAにリストアップされています。

いずれも投資対象は同じですが、為替ヘッジありとなしの2種類が存在するものがあります。

円で為替ヘッジを行うと値動きはマイルドになりますが、将来の円安(インフレ懸念)には対応できませんし、ヘッジにコストがかかることから、私は外国株クラスはヘッジなしで保有しています(円資産は別に持つ)。

ヘッジなしの11銘柄の特徴を簡単に見ていきます。

たわらノーロード 先進国株式

アセットマネジメントONEにより2015年2月に設定されました。
丸3年の運用実績があります。

信託報酬年率 0.216%(税込)

純資産総額 193億円
マザーファンド(外国株式パッシブファンド・マザーファンド)2790億円(2017年2月15日現在)

マザーファンドが大きく多くのベビーファンドがぶら下がっているため、安定運用がされると期待しています。
信託報酬率を下げた実績もあり、長く付き合っていける(資産運用のコアになる)のではないかと考えています。

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iFree 外国株式インデックス

大和投資信託により2016年9月に設定されました。

信託報酬年率 0.2052%(税込)

純資産総額 9.9億円
マザーファンド(外国株式インデックス・マザーファンド)949億円(2017年11月30日現在)

純資産が伸びていない点が懸念されます。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

ニッセイAMにより2013年12月に設定されました。
運用5年目に入っています。

信託報酬年率 0.20412%(税込)

純資産総額 777億円
マザーファンド(ニッセイ外国株式インデックスマザーファンド)1056億円(2017年11月20日現在)

投信ブロガーが選ぶFund of the yearでは3年連続1位を受賞しており、個人の資産形成に役立ちたいという中の人の熱い想いもあり個人に人気のファンドです。

が、マザーファンドの純資産に対する当ファンドの比率が高いことから、個人の資金の流出入の影響を受けやすい(不安定?)可能性が考えられます。

受賞ファンドのまとめ「投信ブロガーが選ぶFund of the year 2016」#foy2016
今回で10回目となりました「投信ブロガーが選ぶFund of the year 2016」の表彰式が都内のシダックスカルチャーホールで行われました。 運営...
ニッセイ外国株式インデックスファンドの不審な挙動
(追記)本件に関してニッセイAMより臨時レポートが出されました。 参照<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックス ベンチマークと運用実績の乖離につい...

野村インデックスファンド・外国株式(Funds-i)

野村AMにより2010年11月に設定されました。7年の運用実績があります。

信託報酬年率 0.594%(税込)

純資産総額 77億円
マザーファンド(外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンド)3644億円(2017年3月31日現在)

外国株式指数ファンド

三井住友AMにより2009年10月に設定されました。8年の運用実績があります。

信託報酬年率 0.54%(税込)

純資産総額 15億円
マザーファンド(外国株式インデックス・マザーファンド)1962億円(2017年11月30日現在)

i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード)

三井住友TAMにより2017年11月に設定されました。新設ファンドです。
下記のSMTグローバル株式インデックス・オープンと基本の中身は同じ低コスト版です。

信託報酬年率 0.2052%(税込)

純資産総額 0.33億円
マザーファンド(外国株式インデックスマザーファンド)3103億円(2017年8月31日現在)

新設ファンドのためどうなるかわかりませんが、今後伸びてくる可能性があります。

SMT グローバル株式インデックス・オープン

三井住友TAMにより2008年1月に設定されました。10年の運用実績があります。

信託報酬年率 0.54%(税込)

純資産総額 612億円
マザーファンド(外国株式インデックスマザーファンド)3103億円(2017年8月31日現在)

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

三菱UFJ国際投信により2017年2月に設定されました。運用実績は1年です。
下記のeMAXIS先進国株式インデックスと基本の中身は同じ低コスト版です。

信託報酬年率 0.11826%(税込)

純資産総額 55億円
マザーファンド(外国株式インデックスマザーファンド)3367億円(2017年8月31日現在)

圧倒的な低コストと、他社が値下げすればうちも下げると公言している点で期待が高いです

ただ、昔からのeMAXISインデックス(通称:Fatの方)を保有する者としては、Slimを別ファンドとして出した販売方針は複雑な心境です。

新たな低コストインデックスファンドeMAXIS Slimが発表
日経新聞の事前情報では既存eMAXISシリーズの信託報酬引き下げかと思われましたが、新たな低コストインデックスファンドとして「eMAXIS Slim」が設定され...

eMAXIS 先進国株式インデックス

三菱UFJ国際投信により2009年10月に設定されました。運用実績は9年あります。

信託報酬年率 0.648%(税込)

純資産総額 345億円
マザーファンド(外国株式インデックスマザーファンド)3367億円(2017年8月31日現在)

つみたて先進国株式

三菱UFJ国際投信により2017年8月に設定されました。新設ファンドです。

信託報酬年率 0.216%(税込)

純資産総額 2.4億円
マザーファンド(外国株式インデックスマザーファンド)3367億円(2017年8月31日現在)

これもeMAXIS Slimと中身は同じ。あえて選ぶ理由はありません。

Smart-i 先進国株式インデックス

りそなAMにより2017年8月に設定されました。新設ファンドです。

信託報酬年率 0.216%(税込)

純資産総額 0.13億円
マザーファンド(RAM先進国株式マザーファンド)19億円(2017年1月現在)

新設のため不明な部分が多いです。マザーファンドも小さくこれを選ぶ理由がありません。

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