期待リターンの通りに資産は増えないもの

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リスク資産への投資をこれから始める(あるいは始めたばかり)という方、積立投資を行うにあたって、資産がどのように増えていくイメージを持っているでしょうか?

当然、相場の良し悪しでバラツキ(リスク)がある事は理解されているでしょうが、ゴールは何十年先の長期投資だから、ある程度の期待リターンに収束するだろうと、考えていませんか?

その際に下図青線の様な、複利で増えていく資産増加のイメージを思い浮かべるのではないでしょうか?

投資を始めた当初は私もそういうイメージを持っていましたが、現実は期待リターンの通りには資産は増えません(当たり前なのですが)。


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実際の長期投資ではリスクは広がって行く

例えば、月5万円を30年間積み立てて、リターン年率3%、リスク10%で運用した場合をシミュレートした例が以下になります。

  • 30年間の総投資額は 1800.0万円 です。
  • いちばん起こりそうな運用結果は 2425.4万円 です(最頻値)。年率にして約 1.0 %です。
  • 運用結果が 2279.1万円 以上になる可能性は高く(確率70%)、もしかしたら 2728.2万円 以上になるかもしれません(確率50%)。
  • しかし、 3265.9万円 以上になる可能性はそれほど高くありません(確率30%)。
  • 期待リターンの複利では 2893.6万円 になります(期待値)。ただしその確率は 43.2% です。
  • 元本割れする確率は 11.3% です。

  • by 長期投資予想/アセットアロケーション分析

    リスクはリターンを蝕む

    期待リターンは必ず約束されたものではないので、たった10%のリスク(すなわちバラつき)でも、30年後に期待リターンの通りの収益を得られるとは限りません。

    最頻値は期待リターンよりも低くなり、30年後の結果は期待リターンよりも上下に大きくブレ幅が出ます。

    このブレ幅を出来るだけ抑えて期待通りの結果を得るには、リスクコントロールがいかに重要か

    リスクがリターンを蝕んでいるという点について、詳しい理屈は下記のヒロさんのブログがわかりやすいです。

    リスクはリターンを蝕むということはどういうことなのか、リスクとリターンと複利の関係について、連続複利収益率が正規分布するという金融工学の考え方に基づき調べてみました。

    期待リターンからアセットアロケーションを考えない

    さてもう一つ、「定年までにいくらの資産を作りたいから期待リターン○%で運用する必要がある。だからもう少し株式比率を上げよう」と言うような考え方をしていませんか?

    これも先程の話から、期待リターンの通りに増えるものではないと考えると、賢いやり方ではないですね。

    自分がどれだけのリスクを許容できるか、リスクの側からアセットアロケーションを考えて、結果としてリターンが付いてくると考える。

    結果として目標金額まで増えたらラッキー位に考えてはどうでしょうか(あとはいかに元本を増やすかを考える)。

    この記事を書くきっかけとして、最近投資を始めた方から「思い通りの年率で増えていないからアセットアロケーションを見直した方が良いか?」という趣旨の質問メールを頂いたのですが、上記が私の考えです。

    参考になりましたでしょうか?

    ウェルスナビ☆ロボアドバイザーによる国際分散投資×自動積立投資

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