貯金感覚のつみたて投資が普及して欲しいが、リスクコントロールを忘れずに

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 投資コラム(一般) 

「貯金感覚」でインデックスファンドの積立投資をすること。

これは定額を投資に回す習慣を身に付けるという意味で、非常に良い事だと思います。是非多くの人がやって欲しい。

しかし、ここ10年は上昇相場が続いていることもあり、周りを見てもリスク軽視の傾向があるように思います(一気に投資額を増やしたり、用途が決まっているお金を投資に回す等)。

特に最近投資を始めた人は、投資したい病になっていませんか?

「投資したい病」に注意。リスク資産比率を確認しよう。
そろそろ高値で危険なのかなと言われながらも、ここ何ヶ月も投資成績は上昇が続いており、高揚感を感じます。 何となく投資に回さないともったいないという雰囲気が...

インデックス投資は貯金ではありません。

暴落の大波が来ても上手く乗り超えるには、普段からリスク・コントロールが重要ですよ。

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積み立て投資は右肩上がりに増えるか?

皆さん、リスク資産へ積み立て投資をするにあたって、資産がどのように増えていくイメージを持っているでしょうか?

相場の良し悪しでバラツキ(リスク)がある事は最低限理解されていると思いますが、長期投資ではある程度の期待リターンに収束するだろうと、考えていませんか?

下図の青線の様な、複利で増えていく資産増加のイメージを思い浮かべているのではないでしょうか?

以前に、最近投資を始めた方から「思い通りの年率で増えていないからアセットアロケーションを見直した方が良いか?」という趣旨の質問メールを頂いたのですが、

いやいや、現実は期待リターンの通りには資産は増えないのが当たり前です

実際の長期投資ではリスクは広がって行く

例えば、月5万円を30年間積み立てて、リターン年率3%、リスク10%で運用した場合をシミュレートした例が以下になります。

    • 30年間の総投資額は 1800.0万円 です。
    • いちばん起こりそうな運用結果は 2425.4万円 です(最頻値)。年率にして約 1.0 %です。
    • 運用結果が 2279.1万円 以上になる可能性は高く(確率70%)、もしかしたら 2728.2万円 以上になるかもしれません(確率50%)。
    • しかし、 3265.9万円 以上になる可能性はそれほど高くありません(確率30%)。
    • 期待リターンの複利では 2893.6万円 になります(期待値)。ただしその確率は 43.2% です。
    • 元本割れする確率は 11.3% です。


by 長期投資予想/アセットアロケーション分析

リスクはリターンを蝕む

期待リターンは必ず約束されたものではないので、たった10%のリスク(すなわちバラつき)でも、30年後に期待リターンの通りの収益を得られるとは限りません

最頻値は期待リターンよりも低くい値となり、30年後に予想される結果は期待リターンよりも上下に大きく幅が出ます。

さすがに30年継続すると元本割れの可能性は低くなりますが、それでも11.3%は元本割れします(リスクが大きくなれば元本割れの比率も大きく上がる)。

こんなはずじゃなかった!!とならないように、出来るだけブレ幅を抑えて期待通りの結果を得るには、リスクコントロールがいかに重要か

リスクがリターンを蝕んでいるという点について、詳しい理屈は下記のヒロさんのブログがわかりやすいです。

リスクはリターンの敵 - リスクとリターンと複利の関係 - ひと手間くわえた積立投資で資産形成
リスクはリターンを蝕むということはどういうことなのか、リスクとリターンと複利の関係について、連続複利収益率が正規分布するという金融工学の考え方に基づき調べてみました。

期待リターンからアセットアロケーションを考えない

さてもう一つ、「定年までにいくらの資産を作りたいから期待リターン○%で運用する必要がある。だからもう少し株式比率を上げよう」と言うような考え方をしていませんか?

これも先程の話から、期待リターンの通りに増えるものではないと考えると、賢いやり方ではないですね。

自分がどれだけのリスクを許容できるか、リスクの側からアセットアロケーションを考えて、結果としてリターンが付いてくると考える。

結果として目標金額まで増えたらラッキー位に考えてはどうでしょうか。リターンなんておまけ。

リーマンショックの経験からは、リスクは保守的に見ておく方が無難です。

リーマンショックの前後の投資状況を振り返る
2008年のリーマンショック後に投資を始めた方が増えてきていますので、リーマン・ショック前後でどんな雰囲気だったのか、また私のアセットアロケーションがどう変わったのか、過去のブログ記事を振り返ってみます。まず、下図が2006年からの我が家の
リスク許容度は保守的に考えよう
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