リターンの90%以上を決めると言われるアセットアロケーション(資産配分)ですが、唯一無二の正解がある訳でも無く、非常に悩ましいところです。
今年1月に開催された「インデックス投資ナイト」でも、アセットアロケーションがお題になりましたが、結局、個人投資家の場合は、各人のリスク許容度と将来の世界への期待感によるというところでしょうか。
リスク許容度の見積もり
リスク許容度を見積もる為には、まず家計の資産状況をきちんと把握する事だと思います。
うちの場合、「貸借対照表(バランスシート)の作成」の記事でB/Sを確認していますが、この当時に比べ現在では負債が無くなり、その分流動資産が大幅に減るなど大きく変化が出ています。
という訳で、これからのアセットアロケーション(特に無リスク資産も含んだ資産全体の)をどうしたもんかと言うのが、最近の悩みどころです。
無リスク資産とリスク資産の振り分け
とりあえず、金融資産全体から、生活防衛資金として、1年分の生活費(昨年実績)を完全に別枠としてよけました(以後、これは無い物として頭から消し、資産としてもカウントしていません)。
次に、手元に置くべき現金と定期預金を、余裕を持って設定しました(現金と定期預金で資産全体の40~50%位?)。
これはどの程度が適当なのか、私にもよく判りません。投資効率は落ちても良いので、安心感を優先しています。
残る金額を、いよいよリスク資産に振り分けます。
私自身は、以前に「アセットアロケーションのお手本」と記事にした様に、内藤忍さんや山崎元さんのアセットアロケーションの考えに元々影響を受けていますが、最近はまた少しずつ考えが変わってきています。
債券やREITへの分散も必要か
資産を投資で増やす事よりも、減らさない事を大切に考えるようになり(そして、本業から元本をしっかり積み増す)、結局自分に出来る事はリスクのコントロール(無リスク資産比率の調節)と、リスクの分散(幅白いクラスへ分散投資)なのかなぁと。
これまで、不要としてきた「日本債券クラス」や「日本REIT」も含めて分散投資を検討しています。
比率に関しては、以前は効率的フロンティアなども意識していましたが、結局この様なシミュレーションは過去のデータによるものだし、用いる期間によってもどうとでも変わる値なので、えいやっと感覚的に比率を決めても大差無い気が・・・。
まぁ、もう少し悩みながらゆっくりと比率を変えていきましょうか(この先はまた後日)。
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インデックス投資をしていると、アセットアロケーションに関する悩みや考察は尽きないですよね(^^;
ある時期に「よし決めた!これでいこう!」と思っても、しばらく時間がたつとゴチャゴチャ考えている自分がいる、みたいな(笑)
…それから、僕もいわゆる無リスク資産とリスク資産(運用資産?)の色分けや管理・把握の仕方には色々と頭を悩ませています。。。
こんにちは。
なんかよく似た考え方だなと思って読ませていただきました。
考えは変わって行くのが自然だと思います。
変わらない事も大切だけど、方向転換を自分で許さないのはよくないかもしれない。
難しいようで、「まぁいっかぁ」で終わる事でもあります。
>虫とり小僧さん
コメントありがとうございます。
アセットアロケーションを大きく動かそうかというのは今回が初めてです。
昨年の転職を期に、仕事観・人生観など結構大きく変わってきたので、そういった物を反映させようと考えているのですが、なかなかまとまりません。
>うさみみさん
昔、内藤忍さんが「アセットアロケーションにはサイエンスも重要だが、最終的にはアートの世界だ!」と仰られたのですが、私もサイエンスよりも、その人の生活の土台となっている「生き方」の影響が大きいなと最近特に思います。
投資すると1回はブチ当たる悩みですかね。そもそもいつまでに
幾らほしいか?で無理するか安全運用でいいのかってなり
ますし。
私は自分の安全域を超えた価格帯と判断してREITや個別株の
配当をインデックスに振り向けるだけにして追加投資はないよう
にしています。
個人向け国債は継続してボーナス相応額貯金
していこうと思っています。いざというときには1年経過すれば
4日ほどで現金化できますし。
売却することも当面ないですが、リーマンショック級の下げでも
再度来ない限りは追加でリスク資産への投資はしないでおきます。
>龍王さん
「そもそもいつまでに幾らほしいか?」と言う点、とても重要ですね。
あまり「投信ブログ」らしくない話題になってしまうので、ここでは書いていませんが、
人生設計を真面目に考える事の方が、投資商品の僅かなコスト差の話よりも本当は大事なんですよね。