インデックス投資ナイト2016 第二部レポート

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インデックス投資ナイト2016 第一部レポート
運良く直前でチケットを譲ってもらい、インデックス投資ナイトに参加する事が出来ました。 今年も大盛況で、会場では引き続き2次会が行われました...

第二部 有識者座談会 「下がり続ける相場で僕達はどう対応すればいいだろう ~マーケット変動への対処法縲鰀

司会 朝倉智也氏(モーニングスター株式会社代表取締役社長)
大江英樹氏(経済コラムニスト・株式会社オフィス・リベルタス代表)
吊られた男氏(インデックス投資ブロガー・吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)
山崎元氏(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員・株式会社マイベンチマーク代表)

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さすがこういった場でも話し慣れている面々です。つかみはOK。

大江 「カーネルサンダースです」 うん。似ている(笑

大江氏はジンジャーエールを、吊ら男氏、山崎氏はハイボールを注文。

山崎 「こういう場でハイボールを注文するのは、原価率は低いし、お店には良い客ですね。ハイボールはダイエットにも良いのです。グーグル検索してもらえれば私のハイボールダイエット記事が上位に出てきます」

Q. ブレグジットの影響は?

大江 「市場と経済とは一致しない。経済的にはいろいろ問題が出てくるが・・・。市場と予想が違った為に騒ぎになっているが、今すぐに対応をどうこうする問題ではない」

山崎「イギリスそのものよりもヨーロッパの銀行が本丸。むしろイタリアなど心配。ユーロ圏の中では為替リスクがないので、他国に高利で貸せる。銀行がまる太りしてもおかしくない。ただし、マーケットには織り込まれてくるので、今買えとも売れとも言えない。余力を残して楽しむのが良い」

吊ら男「リーマンショックや他のなんらかのショックと何ら変わらない。特別に投資方法を変えなくて良い。イギリスもヨーロッパもなんとか対処するのでは」

大江「離別と決別は違う」
山崎「離婚はするけど付き合いは続く感じですね」

Q. こういったイベントにはどう対応すれば?

山崎「下がった時に買えれば勝ち。原理原則的にはそのままポートフォリを維持して動かなくて良い

朝倉「どこで買いに入れば良いか?」

大江「私は個別株を買っているので自分の基準とルールがある。インデックスの相場水準が適正なのかは判らない」

吊ら男「タイミングは遊び。年間でいくらというものはあるが、余ったお金を投信にまわしている。」

山崎「貯蓄の習慣としては積み立ては良いが、買い終わってしまえばリスクとリターンは同じなので、ドルコスト平均法が優れていると思う必要はない。ドルコスト平均法を勧めるのは金融機関の都合。毎月決まった額のお金を持ってきてくれる

大江「私もドルコストが特段良いとは思っていない。が、投資する立場からすれば気休めにはなる」

山崎「ハイボール追加!

吊ら男「経済合理性と実際の心理は違う

山崎「たかだかお金。合理的に淡々と扱うべき。誰でもそれができると限らないとは解っているが・・・」

開始早々いつもの山崎節が炸裂。
スパッと明快で合理的な解を示してくれるのですが、私も人間の心理は必ずしも合理的ではないという吊ら男氏の考えに近く、一括よりは積み立て派です(実際、毎月の給与から積み立てるしかないし)。

Q. 最近フィデューシャリーデューティが流行っているが?

大江「金融機関はお客の判断の為に必要な情報開示を正しく行ってくれれば良い」

朝倉「どうやって付き合えば?」
山崎「できるだけ付き合わない!(笑 ATMとネットバンキングと付き合えば良い」

「あるいはFPに相談料を払う。良いFPの見分け方は、アクティブ投信で面白いのはあるか?と言ってみる。それでアクティブ投信を勧めてくるFPは付き合ってはいけない。あと、モーニングスターの星の数とかで説明を・・・(笑」

Q. 吊ら男さんは何故インデックス?

吊ら男「コストが第一の理由。インデックス投資自体が有利とは思っていない。事前に良いアクティブ投信がわかるなら、ファンドマネージャーは寝てても儲かる訳で・・・わからないならわざわざアクティブを選ぶ理由がない」

山崎「手数料の差分だけですか? 朝倉さん 手数料は債券ファンドでは圧倒的にアクティブが不利ですね。コストが安かったらアクティブも考えても良いが、信託報酬が1%超えるものはダメ。良いアクティブファンドを事前に選ぶことはできないが、自分が納得して選ぶのは別に良い」

朝倉「この3人なら自分で選べるのでは?」
大江「投資はプロとアマの差があまりない。ファンドマネージャーと違って個人は休めるのが利点、アクティブファンドを選ぶ必要はない(自分で選ぶ)」
吊ら男「個人だと間違うことも」
大江「まぁ、楽しみながらやれる範囲で」
山崎「アクティブファンドを選ぶのって面白いかな?理論的にもアドバイスとしても趣味としてもあまり・・・・」

私もインデックス投資オンリーですが、別にアクティブがダメとは思っておらず、実際にアクティブファンドも過去には保有していました。結局コストの分負けるのであれば、低コストで平均点の取れるインデックスファンドで良いと思います。

Q. 吊ら男さんが投資を始めた2007年当時インデックスファンドはコストが高かった。乗り換えてる?

吊ら男「当時はステートストリート、プルデンシャルの時代。新しく購入するファンドは低コストなものに変えている。また、古いファンドは騰落率が下がった時に税金がかからないタイミングで売った。利益が乗っているものはそのまま」

Q. ポートフォリオのリバランスどうすれば?

山崎「下がっているが、これからもっと下がるかどうかはわからない」。今の状態が常にフェア。予算の中でもう少しリスクをとってもよいなら、リバランスではなく、その時にゼロベースで正しい判断を行う。最初にルールと比率を決めていても、それは何年か前のリスク・リターンによる判断だよね」

Q. 今ならどのようなポートフォリオが良いか?

山崎「日本株4割、先進国株6割、新興国はそろそろ買いたい気がするが、先進国のパフォーマンスの上下を拡大しているだけとも言える。REITは無理に入れない。ワインファンドも海外不動産も買わない(笑 外債も買わない(為替リスクを取るなら株の方が効率的)」

朝倉「私は以前より変わらず新興国にブルです」

大江「新興国多めにしたい。DCは年齢から積み立て出来ないが運用指図者として持っている。100%新興国株のインデックスファンドです。新興国株を1~2割、日本株を半分程度」

山崎「スマートベータも要らない。チープなアクティブ運用でJPX400には何ら魅力は無い。が、選択肢があるのは良い」

皆さん、新興国株をそろそろ買いたいというのは驚きでした。

Q. ETFは使っているか?

吊ら男「私は投信のみ。ETFは買うのが面倒。金額で買える投信が良い。あと、ブログで運用成績を掲載している都合上、分配金が出ると計算が面倒(笑」

大江「私はETFを使っています。主力ではない」

Q. バイアンドホールドが良いのか?

山崎「しょっちゅう売り買いしてくれた方が証券マンとしては良い。つまり・・・(笑」

「上手にアロケーションを調節なんて考えなくて良い。運用が趣味や仕事なら別だけど、一般には適切なポジションを持って他の事は考えなくて良い。人生の楽しみは他にもあるでしょう

吊ら男「自分の判断が正しいとは限らない。この後下げ続けるとは限らない。放ったらかして仕事を頑張る。投資の外で稼げる力をつければ投資で損しても良い

山崎「人生を運用ごときでどうにかしようと思うなという事」

大江「無理して投資しなくて良い。投資して亡くなった人はいるけど、投資しなくて死んだ人はいない」

山崎「売るのは1)金が必要な時、2)リスクが過大だった時、3)買った理由がなくなった時の3つ。決して売らないこだわりを持つ必要はない」

吊ら男さんに同意。運用でどうにかしようと画策するよりも、仕事や趣味に時間をかけたいと思います。また、私も過去に2)の理由で売って仕切り直した経験があります(リスク許容度の見積もりは難しい)。

Q. 結局タイミングが重要では?

山崎「タイミングが改善できるなら重要だけど、改善できないなら考えても仕方がない。タイミングは結果論」
大江「タイミングは個別株でも重要とは思わない。今のバリューと株価かがどうかだけ。タイミングはわからない」

朝倉「ポートフォリオを維持する際に、タイミングを見て動かしたくならない?」
山崎「理屈で考えるしかない」
吊ら男「理解できない人は一回痛い目を見るしかない」
大江「体験するのは大事。金額が大きくならないうちに。退職金投資の前に是非少額で」

Q. 国内債券ファンドは?

山崎「今は個人向け国債変動10年を買っておけば良い。銀行に預けるより安心だし、フロア金利(金利下限)があるので有利。もう少しマイナス金利が拡大する可能性はあるがいつまで続くか。マイナス金利の今、信託報酬コストを払って国内債券ファンドを買うのはあまり・・・」

Q. AI運用はどうでしょう?

大江「くだらないと思っている。マーケットのファクターを全部入れても違った動きをする。参考にもならない」
吊ら男「仕事でAIを組み込めないかと考えてるがまだ早い」
山崎「全く話にならない。ロボはボロ

Q. バランスファンドはコストが高いがリバランスにメリット。その人が納得していれば良いか

山崎「(以前のインデックス投資ナイトでバランスファンドを酷評したが)本人が納得していれば大きな問題はない

「バランスファンドに反対の理由は、中身を把握しにくい、中身を自分で調節しにくい、単品の方がトータルコストが安い事。投資初心者に良いと言う人が居るがそれは訳もわからないまま金を出せと言うようなもの。本人が納得しているのであれば大きな問題はない」

Q. 小学校の子供の投資は?

吊ら男「ジュニアNISAはやってない。期間が拘束されるのでおいしくない。申請も面倒。やられる方はどうぞご自由に」

Q. 専業主婦の個人型DC利用は?

大江「やったらいい、所得控除は使えないが、手数料は安いし、運用益非課税。また、退職所得控除は得られる。所得控除は使えなくても意味がないことはない。ただし強制的に老後まで使えないのはデメリット。会社が潰れても使えるのはDCの一番のメリット」

Q. 中学校の授業でお金の話。30秒で何を話すか

吊ら男「お金の本質を考えて欲しい。お金は物を交換するもの。世の中でまわっている。欲しいものにはお金を使いましょう」
山崎「結局お金は手段だ。あれば良いし無くても良い。算数の勉強はきちんとやろう。あと、儲け話をする人は怪しい」
大江「人に何かをしてあげたらもらえる、感謝のやりとり。それがわかると汚いとかそういうものではなくなる」

最後にコメントをお願いします

大江「お金を運用する事は自分で考えて欲しい。お金に関して信仰はやっちゃいけない。信じても裏切られる」

吊ら男「インデックス投資を続けて欲しい。ブロガーが継続するコツを発信しているから参考に

山崎「お金の運用手段と使い道は別で良い。使い方は後で考えれば良い」

朝倉「是非、自分で考えて頂いて、自信持ってやってください」

ネタとして目新しいのは個人型DCの話くらいだったでしょうか。マニアックなインデックス投資家には若干物足りなさもありましたが、山崎氏のお約束のリップサービスもあり、飽きさせない展開でした。

まぁ、普段インデックス投資家が集まっても投資の話はそっちのけで飲んでいるので、こういう話が聞ける機会は貴重かと。

あと、大江氏のお話をはじめて聞けたのも良かった。

以上、インデックス投資ナイト2016レポートでした!

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