先日、eMAXISインデックスファンドシリーズ運用報告書について記事にまとめましたが、eMAXISのバランスファンドであるeMAXISのバランス8資産均等型及び波乗り型についても第2期運用報告書がアップされています。
資産配分の特徴
設定時にも記事にしていますが(新登場eMAXISバランス-既存バランスファンドとの比較-)、新興国株・債券、内外REITまで含むバランスファンドというのは実は珍しいのです。
8資産均等型は国内外(新興国も)の株式、債券、REITにそれぞれ12.5%ずつ配分。波乗り型は8資産への基本配分に加え、国内株式・債券、先進国株式、新興国株式についてはトレンドフォロー戦略として過去25営業日で騰落率の良いクラスに投資するというもの。
トレンドフォロー部分の今期の実際の配分は下図の様に5%~30%とかなり大きな変化が付けられています。これで成績がどう出るのか?売買コストは膨らまないのか?と気になるところです。
基準価額の推移
今期1年間の騰落率は8資産均等型+27.7%,波乗り型+29.8%、分配金はいずれも0円。
どちらも好成績。特に波乗り型は直近で成績の良い資産クラスはしばらく良好なパフォーマンスが継続するだろうという、一見安直な設計なのですが、少なくともこの1年上手く機能しているようです。
費用の明細
1万口あたりのトータルコストは両ファンドとも変わりませんでした。
運用管理費用(信託報酬率)がいずれも0.525%ですので、その他コストを含む実質コストは0.589%。自分でバラで買うよりもコストが低いのがeMAXISバランスファンドの特徴です。
eMAXISバランス8資産均等
信託報酬 57円、売買委託手数料 1円、保管費用等 6円
eMAXISバランス波乗り型
信託報酬 57円、売買委託手数料 1円、保管費用等 6円
純資産額の状況
本日現在の純資産額は以下の通り。
eMAXISバランス8資産均等 12.46億円
eMAXISバランス波乗り型 7.87億円
残念ながら資産規模はかなり小さくて、他のメジャーなバランスファンドに比べ見劣りします(セゾンバンガードGBF 600億円、マネックス資産設計F<育成型> 95億円、SBI資産設計OP(資産成長型) 62億円)。
私がもしバランスファンドを長期に積み立てる場合、新興国債券や内外REITを組み込む必要があるかという点を第一に考えて商品を選ぶと思いますが、資産規模も重視します。不採算で途中償還となっては困りますし、もし不人気で資産流出が続くようになっては運用にも支障をきたす可能性があります。
eMAXISバランスはバランスファンドの中では設定時期が遅かった分、他に比べて特徴のある商品設計が出来ているので、後は売り方次第でもう少し伸びるのではないでしょうか。
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