グローバル企業の2009年研究開発費

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今月の初旬にブーズ・アンド・カンパニー社が発表した、2009年の研究開発支出額の上位1000社のうち、上位15社を一覧にまとめました。

黄色地が前年比プラス10%以上の企業、グレー地は逆にマイナス10%以上の企業ですが、経営基盤がしっかりとしている企業は、不況も他社を引き離すチャンスとする事が出来るのかもしれません。

2010 2009 企業名 地域・国 分類 2009研究開発費(ドル) 前年比(%)
1位 3位 ロシュ 欧州 ヘルスケア 91.2億 +11.63
2位 4位 マイクロソフト 北米 ソフトウェア 90.1億 +10.36
3位 2位 ノキア 欧州 エレクトロニクス 82.4億 -0.99
4位 1位 トヨタ自動車 日本 自動車 78.22億 -19.77
5位 6位 ファイザー 北米 ヘルスケア 77.39億 -2.59
6位 9位 ノバルティス 欧州 ヘルスケア 74.69億 +3.49
7位 7位 J&J 北米 ヘルスケア 69.86億 -7.80
8位 10位 サノフィ・アベンティス 欧州 ヘルスケア 63.91億 +0.71
9位 11位 GSK 欧州 ヘルスケア 61.87億 +12.69
10位 12位 サムスン電子 アジア エレクトロニクス 60.02億 +7.91
11位 5位 GM 北米 自動車 60.00億 -25.00
12位 13位 IBM 北米 エレクトロニクス 56.53億 -8.16
13位 14位 インテル 北米 エレクトロニクス 56.53億 -1.21
14位 23位 メルク 北米 ヘルスケア 56.13億 +16.82
15位 17位 フォルクスワーゲン 欧州 自動車 53.59億 +3.58
(ブーズ・アンド・カンパニー社調べ)

 

調査対象の1000社の研究開発費の合計は5035億ドルで、前年比3.5%減(減少はこれまで6回の調査で初めて)。地域別では、日本が10.78%減と最大の減少率。一方で、インドや中国の成長率は 41.80%と非常に高くなっています。

私自身が製造業の研究部門に勤めていますので、偏った見方かもしれませんが、研究開発への投資は企業や産業の将来の成長にとって最も重要だと思っています。

何か画期的な物を創るイノベーションが、長期的に世界の経済を繁栄させると信じて長期分散投資をやっていたりする訳ですが、それらをリードするグローバル企業の研究開発費が減少している事は不安材料だったりもします(特に日本の研究開発費の減少が意味するところは・・・)

とは言え、2009年単年の結果で将来が決まるものでは無いでしょうし、本当に大事なのは「金額」ではなくて「使い方」なのですけどね。

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  1. 通りすがり より:

    企業のIRで設備投資と研究開発を同じページで公開しているページをちらほら見かけますが、シーゲルという方の調査では設備投資が高水準なほど運用成績は低いとの事でした。
    理由は設備投資のリターンの大半は消費者に渡り、株主には低いリターンしかもたらさないからだそうです。
    株式投資の未来
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822244571/
    もっとも今手元に本がないので、本で書かれた設備投資の中に研究開発が含まれているか否かは分かりません。
    ただ、生活必需品セクタやバリュー投資のリターンなどから、設備投資は株主に低いリターンしかもたらさず、その手の投資をしなくても利益を上げられる企業こそ、株主にリターンをもたらすのだろうなとは思っています。

  2. じゅん@ より:

    >通りすがりさん
    情報ありがとうございます。
    研究開発費と株主利回りとの関係については、マッキンゼー社のレポート(Foster and Kaplan,2001年)が有名なようで、彼らは製薬,パルプ・製紙,日用品,特殊化学,航空宇宙・防衛,石油業界については、研究開発投資と企業価値創造*に正の相関が、石鹸・洗剤,医療・手術用機器,情報通信の業界は相関がなく、コンピュータのハードウエア,ソフトウエア,半導体業界はむしろマイナスの相関があるとしています(*原著を読んでいませんので、詳しいことはわかりません)。
    この辺り、なかなか奥の深い話のようで、いろんな視点での研究があるようです。
    掘り下げていくとまともな論文が書けてしまいますね。