新興国株ファンドパフォーマンス検証(STAM・EEM・VWO)

スポンサーリンク

先日の記事「まとめ・STAMインデックスシリーズ第4期決算(2009年11月)」にて、矢向さん「矢向町のインデックス投資家」よりSTAM 新興国株式インデックス・オープンと海外ETF(EEM)のパフォーマンスの比較についてコメントを頂きました。

前期決算でのパフォーマンスとしては、「STAM新興国株式インデックス・オープン」は、対象指数である「MSCIエマージングマケットインデックス」を1.6%下回る成績でしたが、海外ETF(EEMなど)よりはむしろ成績が良い様なのです。

私自身でも追加検証してみました。

  • STAM新興国株式の前期決算期間(2008/12/15~2009/11/10)でのパフォーマンス比較
  • 分配金は税引き前、期末に円換算、再投資せず。
  • 海外ETFヒストリカルデータはYahoo! Financeより取得。
  • 為替ヒストリカルデータは、みずほ銀行公示値(仲値)を使用

(対象指数)MSCIエマージングマーケットインデックス(円換算・配当抜き)
+71.8% (※STAM運用報告書より)

■ STAM新興国株式インデックスファンド
+70.2% (※STAM運用報告書より)
(信託報酬率 年率0.8715%)

■ iシェアーズMSCI エマージング・マーケット・インデックス・ファンド(EEM)
2008/12/15 終値 24.43 ドル(1ドル=91.17 円)
2009/11/10 終値 40.92 ドル(1ドル=90.03 円)
期間内分配金 0.587707 ドル
ドルベースパフォーマンス +69.9%
円ベースパフォーマンス +67.8%
(Expense Ratio 年率0.75%)

バンガードエマージングマーケットETF(VWO)
2008/12/15 終値 24.38 ドル(1ドル=91.17 円)
2009/11/10 終値 40.68 ドル(1ドル=90.03 円)
期間内分配金 1.178 ドル
ドルベースパフォーマンス +71.7%
円ベースパフォーマンス +69.5%
(Expense Ratio 年率0.27%)

 

という訳で、これらの数値から判る事は、海外ETFの方が信託報酬コストが低いからと言って、その分パフォーマンスが良い(指数からの乖離が少ない)とは限らないという事。

あくまでこれは単年度の結果ですし、ここでは省略したその他多くの要素(売買コスト、税金、分配金を再投資したらどうなるのか?など)を含むと、また話が違うでしょう。

STAM新興国株式インデックスファンドは、今回の決算では信託報酬以外のコストが比較的多かったのですが・・・
(参考記事:NightWalker’s Investment Blog「衝撃のSTAM新興国株式インデックスオープンの第1回運用報告書

海外ETFとの相対評価では、まぁそこそこ良い運用されているんじゃない?と言って良い様に思いました。

コメント

  1. 矢向 より:

    この計算があっているのかどうか、、、自分で計算した時に、rennyさんなんかが書かれているもの(隠れコストが大きいなど)とは別物になってしまって、
    アレッッッ・・・・・。どうして?と思いましたが、もしかしたら規模が小さいので、トラッキングエラーの範囲かもしれませんね。乖離率がたまたまプラスだったのか・・・。

  2. じゅん@ より:

    >矢向さん
    ETFの場合、市場価格で計算している事の影響もあるかもしれませんね。
    NAV(Net Asset Value)だともう少し成績が良いのかも?

  3. せーねん より:

    まず、計算されているパフォーマンスは指数からの乖離とは違うのでは?と思います。
    また、信託報酬コストと指数からの乖離は無関係の指標では?とも思います。
    この数字で言えるのは、たまたまそのファンドのその期間での値上がり率が高かったということだけと思います。

  4. じゅん@ より:

    >せーねんさん
    少し私の言葉が足りなかったようです。
    最近の話の流れで、信託報酬ほかコストが小さければ小さいほど良いのだと考えがちでしたが、「実際のインデックスファンド(ETF)のパフォーマンスは必ずしもコストの順番にはなりませんよ。実際にはこれだけパフォーマンスに差が出ていて、微妙なコスト差にとらわれるよりも指数からの乖離が小さいことが重要では?」という事に、今回改めて気付いたというのがこの記事の主題です。

  5. windmouse より:

    STAMなど国内の投資信託ですが、11月10日の基準価額は海外市場の11月9日の価格と、11月10日のTTMを使用して算出していますので、上記の算出方法ですと、11月9日→10日の海外市場の騰落率が外国ETFのみに含まれ、期首の1営業日分の海外市場の騰落率がSTAMのみに含まれてしまうように思います。
    また、為替の換算時間も異なり、その影響も上記の計算には含まれていないので、多少ずれが生じると思います。
    なお、上記の期間の厳密な円ベースの騰落率を算出しているわけではありません。また、ファンドの構成方法(インデックス構成銘柄をすべて組入れるか否かなど)によって、パフォーマンスが異なることは否定できませんが…

  6. じゅん@ より:

    >windmouseさん
    コメントありがとうございます。
    為替レートの違いは確かにあると思います。
    あと、この期間でのVWOは市場価格ではなくNAVで見れば、よりパフォーマンスが良いですし、EEMもVWOもこの計算期間が始まってすぐに分配金を出してしまっているため、そもそもSTAMに比べて不利です。
    ファンド間の比較は実は奥が深いですね。

  7. campus より:

    正直言ってこんなに微妙な差になってしまうのかと驚いています。
    長期的にはともかく2~3年単位での売買を考えているのならばわざわざETFにする必要はないのかもしれません。
    ちょっと間が空いてしまいましたが、意外と貴重な意見だと思い、コメントさせていただきました。

  8. じゅん@ より:

    >campusさん
    コメントありがとうございます。
    どれも同じ指数への連動を目指すファンドですので、基本的には僅かな差しか付かないですね(特に数年では)。
    少々コストの安いファンドが出たから乗り換えたり、ETFにこだわったりするよりは、何にどれだけ投資するか(アセットアロケーション)を考える方が重要なんだと思います。