ネット上で入手可能な、期待リターンとリスク、相関係数のデータ

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※追記2014/07/12 記事内のデータが古くなっていますので、アップデートしました。
ネットで入手可能な、期待リターンとリスク、相関係数データ(2014年7月)

資産配分(アセットアロケーション)を考える際に、どのような配分が最も効率的なのか?気になるところですが、実はMSエクセルの「ソルバー」機能を使えば簡単に最適化の計算が出来ます。

が、ここで問題になるのは、どのような「期待リターン」と「リスク」を前提として計算するか?という点です。

公表されている「期待リターン」と「リスク」のデータとして有名なものではGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のものがあります。
・「基本ポートフォリオの検証について(平成20年6月23日)

GPIF(1973年~2007年)データ

期待リターン リスク
国内債券 2.8% 5.4%
国内株式 5.3% 22.15%
外国債券 3.4% 13.25%
外国株式 6.0% 19.59%
短期資金 2.1% 3.72%

相関係数

国内債券 国内株式 外国債券 外国株式 短期資金
国内債券 1.00
国内株式 0.16 1.00
外国債券 -0.06 -0.25 1.00
外国株式 -0.05 0.27 0.56 1.00
短期資金 0.46 0.01 -0.05 -0.11 1.00
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その他にネット上で公表されているデータとしては、「KKR(国家公務員共済組合連合会) 資産運用委員会意見書 附属資料(H22.3.8)」や「ニッセイ基礎研究所 年金ストラテジー(Vol. 145) 2008」、「みずほ信託銀行 長期投資環境見通しと資産別期待リターン・リスク」が見つかりましたので以下にメモ。

KKR (2000年~2009年12月)データ

期待リターン リスク
国内債券 1.2% 2.0%
国内株式 4.2% 18.4%
外国債券 1.1% 10.0%
外国株式 4.2% 19.5%
短期資金 0.1% 0.1%

相関係数

国内債券 国内株式 外国債券 外国株式 短期資金
国内債券 1.0
国内株式 0.0 1.0
外国債券 0.2 0.3 1.0
外国株式 0.0 0.7 0.4 1.00
短期資金 0.0 0.0 0.0 0.0 1.0

ニッセイ基礎研究所 (1987年~2006年)データ

期待リターン リスク
国内債券 4.6% 3.6%
国内株式 5.5% 19.5%
外国債券 6.1% 10.6%
外国株式 10.8% 17.5%
短期資金 2.3% 0.7%

相関係数

国内債券 国内株式 外国債券 外国株式 短期資金
国内債券 1.00
国内株式 0.02 1.00
外国債券 0.05 -0.06 1.00
外国株式 -0.03 0.31 0.55 1.00
短期資金 0.18 -0.02 -0.06 -0.03 1.00

みずほ信託銀行 (2010年4月現在)データ

期待リターン リスク
国内債券 3.5% 3.7%
国内株式 6.0% 21.6%
外国債券 3.5% 12.6%
外国株式 6.0% 20.2%
短期資金 2.5% 3.5%

相関係数

国内債券 国内株式 外国債券 外国株式 短期資金
国内債券 1.0
国内株式 0.0 1.0
外国債券 -0.1 -0.2 1.0
外国株式 -0.1 0.3 0.6 1.0
短期資金 0.3 0.1 0.1 0.0 1.0

実際に、これらを用いて最適なアセットアロケーションを求めるには、以下の山崎元氏のコラムが参考になります。

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コメント

  1. 長期投資の期待リターンとリスク

    PERMALINK: http://www.lay-up.net/archives/blog-entry-805-1005252128.html
    じゅん@さんのブログで、おもしろい記事が書かれていました。 http://www.lay-up.net/archives/blog-entry-805-

  2. のら より:

    直感的な期待リターンだともっとも保守的にも見えるKKRの数字が実感に近いように感じました。まぁ、昔の記憶ほどよく覚えていないし、最近の記憶の影響が強いから、と言ってしまえばそれまでかもしれませんが。

  3. じゅん@ より:

    >のらさん
    コメントありがとうございます。
    短期資金の期待リターンからしてKKR以外はえらく高いと感じますね。
    リスクも期待リターンも「将来のリスク」、「将来の期待リターン」の予測なので、結局どれが良いとも言えないのでしょうが。

  4. のらブログ より:

    期待リターンとリスク、相関係数三兄弟

    PERMALINK: http://www.lay-up.net/archives/blog-entry-805-1005252128.html
    リスク、期待リターン、相関係数の比較をじゅん@さんが行っている。コレを見ると結構違う、と言うことが分かる。 ネット上で入手可能な、期待リターンとリスク、…

  5. Tansney Gohn より:

    下記のブログも良いですよ。(^^
    http://williberich.at.webry.info/

  6. じゅん@ より:

    >Tansney Gohnさん
    どうも情報ありがとうございます。
    全くノーマークでしたが、面白い内容ですね。

  7. 匿名 より:

    GPIF : 名目リターン
    KKR : 実質リターン
    単純比較をしてはいけないような。。。

  8. じゅん@ より:

    >匿名さん
    ありがとうございます。
    GPIFは実質リターンにCPI(+1.0%)を上乗せしている値を用いているのですね。

  9. leaf より:

    じゅん様
    GPIFは計算式を公表しているので、下記のように再計算もできます。
    (CPI上昇率 0%、かつ、H22.4.30 の場合)
    国内債券 = 実質長期金利 + CPI上昇率
    = (名目長期金利-CPI上昇率) + CPI上昇率
    = 10年国債最終利回り
    = 1.28
    国内株式 = 実質リターン + CPI上昇率
    = 4.32 (PDF P6 中央値)
    外国債券 = 実質短期金利 + リスクプレミアム + CPI上昇率
    = (名目短期金利-CPI上昇率) + リスクプレミアム + CPI上昇率
    = コール有担保翌日 + リスクプレミアム
    = 0.07 + 1.4 (PDF P7 過去29年平均)
    = 1.47
    外国株式 = 実質短期金利 + リスクプレミアム + CPI上昇率
    = (名目短期金利-CPI上昇率) + リスクプレミアム + CPI上昇率
    = コール有担保翌日 + リスクプレミアム
    = 0.07 + (6.5 - 2) (PDF P8 過去29年平均)
    = 4.57
    こうしてみると、GPIFとKKRのリターンに差はあまりないです。

  10. leaf より:

    ちなみに、みずほ信託銀行のリターンも、「マイナス2」すれば、
    KKRと同じくらいになります。
    ビルディング・ブロック方式 の3つ (GPIF, KKR, みずほ) は実質では、ほぼ同一と言えると思います。
    リスクプレミアム推計が同じぐらいと言うことです。
    ヒストリカル方式 算術平均 (ニッセイ) は、年金などの長期運用には用いられないことが多いです。少しは参考にしますが。

  11. じゅん@ より:

    >leaf さん
    詳しい解説をありがとうございます。
    良く期待リターンとリスクの数値だけが使われますが、こうして見るとその数字の出所(どういう意味のある値か)を知る事が大切ですね。
    勉強になりました。