楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)を解説

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2017年9月29日に新規設定された「楽天・全世界株式インデックス・ファンド(通称楽天VT)」ですが、早速、楽天証券の週間積立てランキングでは第一位の人気商品となっています。

SBI証券でも10月20日取扱い開始と公式HPでアナウンスされ、ますます純資産の増加が期待されます。

私自身も以前はバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)に直接投資していましたが、海外ETFの管理が面倒になり全て売却した経緯があります。

表題の通り、海外ETFをすべて売却し、インデックスファンドへ変更しました。これまで海外ETF(特にVT)に投資していましたが、結構前からなんとなくスッキリしない迷いがありました。1年程前には、水瀬さんのブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォー

このVTをインデックスファンドに仕立て直した「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は、つみたてNISAにもおすすめ出来ると思いますので、以下に情報をまとめます。


投資対象は?

楽天・全世界株式インデックス・ファンドは楽天投信投資顧問が運用するインデックスファンドです。

全世界の株式市場の動きをとらえることを目指して、FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目標に運用を行います。

実際の投資対象はインデックス投資家のリーサルウェポンとも言われる、バンガード社の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」ですが、海外ETFを万人向けに扱いやすくインデックスファンドに仕立て直した商品と言えます。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスの詳細

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは、全世界の大型、中型、小型株を含むインデックスです。

先進国のみならず新興国市場を含む約47ヵ国の約7,400銘柄で構成され、全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしていますので、世界の株式市場を丸ごと買うと言って良いでしょう。

国別比率の詳細は上記リンク先のPDFに記載がありますが、2017年9月末の時点で米国が約52%、日本8%といった具合です。
米国が中心ではありますが、世界中にリスク分散しており米国一国集中よりは投資対象として良いのではないでしょうか。

一方で、米国株式だけで良いと考える場合は、「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」が投資先候補として有力です。

先日、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)について記事にしていますが、今日現在、楽天証券の積立ランキングで設定金額が第1位なの...

メリット・デメリット

さて、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)の管理費用(Expense ratio)は年0.11%ですが、楽天・全世界株式インデックス・ファンドの信託報酬率年0.1296%(税込)が加わる事で実質的な信託報酬率は年0.2396%(税込)となります。

この信託報酬水準は日本を除く先進国株式指数であるMSCIコクサイ指数を投資対象としたインデックスファンドの水準、例えば11月21日よりクラス最安に信託報酬を下げる「ニッセイ外国株式インデックスファンド」では0.20412%(税込)、私が現在特定口座でつみたてているたわらノーロード先進国株式は12月30日より0.216%(税込)と比べて、ほぼ同等レベルに設定されています。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドはこれ一本あれば日本も新興国も含む時価総額比に従った投資ができるという事で非常に扱いが楽です。一方で、新興国株比率を上げたいだとか、日本株は要らないとなるとむしろ面倒な話になります。

VTを海外ETFとして直接購入する場合に比べると、インデックスファンドは定額の積立てや取崩しが容易で、分配金再投資の煩わしさがない(VTは年4回分配金が出ます)、というメリットがあります。また、売買手数料がかかりませんし、為替取引にかかるコストが個人でVTを購入するより機関投資家として大きなロットで取引する分有利なはずです。

一方で、少しマニアックな話ですがVTという米国籍のETFによる世界株式投資は、配当金に対して現地国課税、米国での課税(10%)、日本での課税(20.315%)と三重課税されます。
個人が直接VTを購入している場合は確定申告により外国税額控除を行うことで、この米国課税の10%を取り戻す事ができますが、VTを購入するインデックスファンドの場合はこれを取り戻す事ができません。

通常の国内インデックスファンドの場合は、現地国課税と日本での課税(20.315%)の二重課税なので、このあたりがどの様にパフォーマンスに影響してくるか気になる所。

全世界株式に投資できるその他のファンド

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの他に、全世界株式を対象としたファンドとして、つみたてNISAの対象商品となっているものがあります。

これらはいずれもMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)に連動するインデックスファンドです(ただし日本を含むものと除くものがアリ)。FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスと異なり、ACWIには小型株は含まれません

全世界株式インデックス・ファンド(ステート・ストリート)

2017年9月8日に設定された新設ファンド。

信託報酬は0.48%(税込み0.5184%)と楽天VTに比べると割高に見える事、また運用会社が外資であり儲からない場合にすぐに撤退しそうな事から、私はあえてこれを選ぶ理由は無いと思っています。

野村つみたて外国株投信

2017年10月2日に設定された新設ファンド。

MSCI ACWI(除く日本、配当込み)を投資対象としています。

信託報酬は年0.2052%(税抜年0.19%)と低水準で、野村グループが本気で売るのであれば本命になり得るファンドです。

現在のところ、販社は野村證券、SBI証券ほかに限られており、野村インデックスファンドシリーズ(Funds-i)の売る気の無さを見ても、私は野村さんのインデックスファンドには期待していません。そこが問題・・・

三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド

「三井住友・DC全海外株インデックスファンド」という確定拠出年金(DC)専用商品が一般販売されたものです。

MSCI ACWI(除く日本、配当込み)を投資対象としています。

2011年4月からの運用実績があり、現在の純資産額は57億円まで急成長しています。また、マザーファンドである「外国株式インデックスマザーファンド」の純資産額は1,655億円(2016年11月)、「エマージング株式インデックス・マザーファンド」の純資産額は68億円(2016年11月)となっています。

信託報酬は年0.27%(税抜0.25%)とまずまずの水準。

悪くは無いのですが、気になるのはエマージング株式(新興国株式)部分がほぼ100%先物運用されている点。

eMAXIS全世界株式インデックス

2010年7月に設定され十分な運用実績があります。純資産額は71億円、マザーファンドである、外国株式インデックスマザーファンドは2,700億円(2016年5月)、新興国株式インデックスマザーファンドは35億円(2016年5月)。

投資対象はMSCI ACWI(除く日本

信託報酬は年率0.648%(税抜年率0.6%)と今となっては高めの設定。Slimシリーズで出さないの?

まとめ

全世界株式インデックス・ファンドはこれまで投資対象から「日本を除く」ものが扱われてきました。

日本株は個別株等多くの投資手法が既にあるのでという理由かと思いますが、楽天・全世界株式インデックス・ファンドの様に日本を含んでもらった方が管理としては楽です。

いずれ取り崩す事を考えると、その頃に私自身がしっかり判断して取引できるとは限りません。

将来的にはできるだけ銘柄を絞ってシンプルな資産構成にしていきたいと考えています。

また、つみたてNISAは仕組み上リバランスが出来ない点からも、楽天・全世界株式インデックス・ファンドが一つの解だと思っています。(ただし、新設ファンドなので、実際に自分が投資する前に安定運用されている事を確認をします)

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