eMAXISバランス(8資産均等型) (波乗り型)運用報告書(2016年3月)

三菱UFJ国債投信のeMAXISインデックスファンドシリーズの運用報告書が出ています。
代表的なバランスファンドである8資産均等型及び波乗り型について内容を確認します。

この2ファンドは日本を含む世界各国の株式、債券、REITの8資産に分散投資するタイプのもので、投資対象は同じマザーファンドですが、均等配分かトレンドフォロー戦略を取るか（直近に良好な運用成績を記録した資産は、一定期間好調なパフォーマンスが継続するという仮説に基づく）という違いがあります。

この記事の目次

資産配分の推移

8資産均等型は国内外(新興国も)の株式、債券、REITにそれぞれ12.5％ずつ配分。

波乗り型は8資産への基本配分（70％）に加え、国内株式・債券、先進国株式、新興国株式についてはトレンドフォロー戦略として過去25営業日で騰落率の良いクラスに投資するもの。

実際のトレンドフォロー部分の各資産クラス配分は、今期は下図の様にかなり大きく変動しています。

今期1年間の騰落率は8資産均等型-9.8％、波乗り型-10.7％、イコールウェイトの参考指数は-10.0％。分配金はいずれも0円。

前期に引き続き、今期も波乗り型は波に乗れなかった様です。

そして前回と同じく、波に乗れなかった点について特に補足説明がある訳でもなく「当ファンドは運用の目標となるベンチマークを設けておりません」と開き直っています。

波乗り型はトレンドフォロー運用について別途報酬を取っているわけではないですし、それによりコストが嵩んでいる訳でも無いので説明責任は無いのかもしれませんが・・・
シンプルで手のかからないな均等分散の強さ（機動的に資産比率を変える事の難しさ）を感じます。

eMAXISバランス8資産均等
信託報酬　97円、売買委託手数料　2円、保管費用等　11円、概算実質コスト0.617％

eMAXISバランス波乗り型
信託報酬　94円、売買委託手数料　2円、保管費用等　9円、概算実質コスト0.603％

eMAXISバランスファンドはバラ売りを自分で買うよりもコストが安いのが特徴。

本日現在の純資産額は以下の通り。

eMAXISバランス8資産均等　175億円
eMAXISバランス波乗り型　35.5億円

8資産均等型は順調に資金が入っています。
純資産額では、代表的なバランスファンドでは先日決算を迎えた「世界経済インデックスファンド」に追いつく勢いとなっています。

私は時価総額比率の方が馴染みやすいのですが、均等分散で幅広く持つ作戦の支持は広がっているようですね。