インデックス運用には価値観や美意識はない

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東洋経済オンライン版に掲載されていた澤上氏の一連のインタビュー記事、気になる内容です。

  • 「長期投資に向いた投信を選ぶのは、実は簡単だ」
  • 「インデックス運用には価値観や美意識はない」
  • 「おらが町投信 批判は買う人には関係のない話」

私も投資を始めた最初の頃、澤上氏の著書などに影響を受けた一人。

個人が投信を使った長期投資で、資産を形成しようという考えを中心とし、運用する側は長期運用でいっしょに頑張っていくと言う、強い「理念」、「方向性」、「哲学」を示し、信頼感、安心感のあるWinWinの関係を築くのだ。という澤上氏の考えは非常に理想的だと思います。

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一方、インデックスファンドに関するくだりでは、 「投資」というものは、財産づくりだけでなく、むしろもっと大きな意味合いを含むものなのですとの記述が。

先ほど「長期投資で金銭的自立を、自分の年金づくりを」と語ったことからすれば、やや矛盾すると思われるかもしれませんが。。。と、ご自身も「矛盾すると思われるかも」としながら、以下のように述べています。

「投資」とはおカネを投ずることによって、「こんな社会を作りたい」、「こういった価値観を追求したい」といった思いを表現するのです。そのような思いを実現してくれる会社を頑張って応援するのです。

大事なのは、自分たちの美意識や価値観をはっきりと打ち出して、それをおカネに託すこと。

そう考えると、インデックスはしょせんインデックスなのです。何に投資しているのかこだわりなく、いかにおカネを増やすかに注力するためのファンドなのですから。

私は、ここ、どうしてもひっかかるんですよね。

私は投資が仕事でも趣味でも無い、ただ「資産形成」が第一で絶対の目的で(「投資」はあくまで手段)、効率的な資産形成方法として、インデックスファンドをメインに選択するに至った訳です。

いかにおカネを増やすかに注力するためのファンドと、インデックスファンドについて嫌味っぽく書かれていますが、むしろ美意識や価値観といった、ただの個人のこだわりでしかないものにまじめな(大事な)お金を託してしまって本当に良いの?

いや、もしかして、さわかみファンドは、個人の資産形成が第一の目的ではなく、澤上氏のこだわりを実現する事の方が大切なのか?とすら感じてしまいます。

実際にはこのインタビューでの発言はそういう事を言いたいのでは無いのだと思いますが。。。

 

澤上氏は、ファンド選びを「結婚相手を決めるのと同じです」と例える事が多いですが、結婚相手を選ぶ基準こそ、人によってそれぞれ。

背が高い、おカネを持っている、学歴が立派といっても、それが結婚相手としてふさわしいかどうかは別ですが、「志しが高い」からといってそれが結婚相手としてふさわしいかどうかもまた別という事に私は思います。

これは私が澤上氏の記事を読んだ感想ですが、結局のところ、個人個人が自己責任で自分の投資法に納得していればそれで良し。

投資スタイルに正解がある訳ではありません。

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コメント

  1. ぐっち より:

    こんにちは^^
    価値観は人それぞれですから、澤上氏の意見に対してどう思うかも千差万別だと思います。効率性を投資で求めるのも一つの考えですが、社会的意義を第一に考えている人も存在しますし、澤上氏の理想に共感して投資している人も少なからずいると思います。
    澤上さんの場合は投資家から資金を集めるのがビジネスですので、こうした発言もその一環だと思ってます。ですので、彼が「インデックスファンドがおススメ!」なんていうわけがありませんし、これはボーグルがETFを素直に認めない心境と似ています。
    いずれにしても、じゅん@さんが仰るように「志しが高い」からといってそれが結婚相手としてふさわしいかどうかは別ですが、効率重視でインデックスが万全であるとも断言はできません。全て自己責任ですので、己が納得した上で投資しているかが重要だと思います。

  2. TAD。 より:

    私は澤上氏の著書を2冊ほど読んでますので
    だいたいどのような考え方か想像がつきますが
    あまり影響を受けている方ではないと思います。
    というのも、海外投資の話題が無いので
    海外投資好きの私にはイマイチ興味が沸かないというのもありますけど・・・
    ただ資産形成以外の社会的目的というのは
    少しわかる気がします。
    私は日本株式は少なめで世界各国に満遍なくETFで投資していくのが好きなんですが
    例外的にポートフォリオバランスが崩れる尾を承知で
    イオンだけ個別株を保有しています。
    これはイオン株で儲けようとしてるのではないのです。
    生活圏にイオングループ3軒もあるので
    イオンで買い物をすることが多いのです。
    なのでイオン株で株主優待を受けお得に買い物できるのも狙いではありますが
    イオンが弱体化すると生活利便性も下がりそうなので
    純粋に応援したいという気持ちもあり投資しています。
    直接的な利益ではなく
    自分の望む社会にする方向の企業に投資することで
    間接的には利益となるわけなので
    最終的にはこれも個人の資産形成に含まれると考えています。
    最近では通勤に使っている東急電鉄も投資することで応援し
    沿線生活利便性を向上できないか?とか考えています。

  3. 新幹線 より:

    このコメントについてはいろいろな見解があるようですね。澤上氏はアクティブファンドの運営に携わってきたという関係上、アクティブファンドを擁護する発言をしなければならなかったので、こういう論理を持ち出さなければならなかったのでは・・・と思われます。
    第一、「投資活動をする理由」=「目的は何であれ、当初の資金を増やすこと」なんですから、ここでインデックスとアクティブを区分することは無理があるでしょう。あくまでも「手法」の問題なのですから、そこに的を絞って検証する必要があると思われます。

  4. かえる より:

    日本の特殊事情みたいなもんなんですかね~。
    さわかみさんの真意はわかりませんが、インデックスファンドに、おらが町投信、セゾン投信を保有している僕としては、
    「毎月分配」「好配当」となどのどれも似たようなファンドでばかり循環して設定し楽に稼いでるのを見ますと、愚痴りたくなるのも判ります。
    もっと運用者の顔が見えるファンドが増えると変わってくるかも知れませんね。

  5. じゅん@ より:

    >ぐっちさん、TAD。さん、新幹線さん、かえるさん
    コメントありがとうございます。
    うちにある「さわかみ流 図解長期投資学」などの著書でも、個人が長期に資産を形成しましょうという点から書かれていて、アクティブやインデックスといった手法にはとらわれずに楽しめましたが、今回の記事では「投資にはもっと大きな意味合いがあって・・・」と社会的意義を強調された為、「ん?」と感じた次第です。
    広く長期投資家の心を掴む為には、もう少し上手い発言が他にあったのではないかなと。
    自分の望む社会にする方向の企業に投資することで個人の利益になるという考え、良くわかります(私も実際、応援したい企業の個別株を小額ですが持っています)。澤上氏も「美意識や価値観に基づく投資が最終的には利益となって帰ってくるのだ」と、普通に書いてくれれば良かったのですが。。。
    運用者の顔が見えるファンドという理念は私も賛同しています。